こんばんは、Shiggyです。

今回は、先日お話しした貧者(?)のグリデルについてです。

そもそもの始まりは、最近再びMTGをちょこちょこと触るようになり、最近のレガシーやモダンの動向を観察していたことでした。
すると、私が活発にMTGをプレイしていた頃に比べて、全体的にカードパワーが上がると共に、テンポアドを意識したデッキが流行っているように感じました。
私が元々保有していたデッキ群は、あまりその辺にタッチしてこなかったため(辛うじて青緑マッドネスが該当するかも)、もし、万が一、気の迷いか何かで、カードショップ等の草試合に参加する事になったとして、全く未知のタイプと戦うことになるかと思います。
どうせ試合をするなら、マッチでストレート負けは避けたい。
そこで、自分でもアドバンテージを取りながら戦うデッキを作って、実際にプレイしようと思いました。
しかし、予算の問題で、プレインズウォーカーやFoW、瞬唱の魔導師、タルモ、チャリス、デュアルランド、ショックランドといった強力な高額カードは買えません(既に所有しているものは別として)。
したがって、カウブレやカナスレ、PWコントロールのようなものは組めません。
どうにか比較的低予算の買い足しですむものは、と考えた結果、Pauperのデッキ群を参考とする事にしました。
そこで白羽の矢を立てたのが、グリクシスデルバーです。
UBRを中心とした色で、単体でアドを取れる軽量スペルを連打し、少ないカウンターで守りつつ速攻を決めるグリデルは、私が持っているどんなデッキとも異なる構成でした。
しかも、Pauperでない通常のレガシーのグリデルでも、主要構成要素は比較的低価格のカード群でした。
そこに降って湧いたような、《死儀礼のシャーマン》の比較的安価な購入の成功(モダン禁止のお陰かしら)。
これはやるしかないでしょう。
そんなわけで、以下のデッキが組み上がりました。
多分レガシーリーガルです。
あらかじめ言っておきます。
原型よりも遥かに弱いです。
さらに言えば、死儀礼がデッキの足を引っ張っていることを示唆する内容が含まれるので、なぜ死儀礼買った、と疑問に思うかもしれません。
いいですか?
いきますよ?

(土地 18)
島 3
沼 1
山 1
森 1
広漠なる変幻地 4
崩れゆく死滅都市 4
華やかな宮殿 4

(クリーチャー 12)
秘密を掘り下げるもの 4
死儀礼のシャーマン 4
若き紅蓮術師 4

(呪文 30)
渦巻く知識 4
思案 4
ギタクシア派の調査 4
マナ漏出 4
陰謀団式療法 4
蒸気の絡みつき 4
稲妻 4
ルーン唱えの長槍 2

(サイドボード 15)
もみ消し 4
火+氷 4
脅迫 4
粛清するものクローシス 1
紅蓮破 2

以上です。
これを組んでみて解ったことを以下に記述します。

まずは、色と土地についてです。
ご覧になって判る様に、死儀礼の能力の為に、タッチ緑になっており、グリクシス(昔はクローシスカラーと言っていたのですが)と言うよりは、UBRGです。
ただ、私のカード資産ではタッチ緑は欲張りすぎたかもしれません。
どうせ緑を入れるなら、緑を濃くして既に持っていた《魂売り》や《破滅的な行為》に《怨恨》、安く仕入れた《変異原性の成長》を入れても良い様に思われますが、フェッチやデュアランを持っていないので、色事故が怖いこと、ディードはPWに触れないこと、変異原性に関してはそれに加えて、瞬唱が居なければ効果が薄いことから、採用を断念し、死儀礼の為のタッチにとどめました。
このデッキでは、青がもっとも濃く、次いで黒と赤が同等に8枚となっています。
緑要素は黒の混成である死儀礼の4枚のみ。
このため、UBGが出る《華やかな宮殿》4枚はタップインのテンポロスが目立ってしまい、むしろ島2、沼1、山1の方が良いかもしれません。
その場合、死儀礼の能力の一つが使いにくいのですが、ここは割りきるべきだと思われます。
実際にプレイすると、やはりヤンパイと稲妻がプレイしにくい事を実感しました。
やはり、宮殿は抜くべきかも知れません。
特に、後述する様にテンポ優先で呪文の選択をしたために、それを余計に強く感じました
色についてはこんな所です。

次にメインについてです。
まずは、主役のDelverの為に、ライブラリー操作系の軽量ドローを8枚と、安全確認兼セラピーのサポートの為のギタ調で、軽量ドロー12枚のスロットは確定。
また、ライブラリーの半分をインスタントもしくはソーサリーとするために、残る18枚のスロットを考えます。
ヤンパイを効果的に使うためと、数少ない打ち消しを効果的に使うため、デュレスではなく、より抜ける種類が多く、フラッシュバックを持つセラピーをメインに採用しました。
そして軽量除去としては、稲妻4枚を採用。
残る10枚でカウンターやその他の呪文を考えますが、カウンターとしては色拘束が薄く、なおかつ中盤までは比較的刺さるリークを4枚採用しました。
さて、残る6枚をどうするかですが、2枚は後述のパンチ力アップのために別枠としておき、残る4枚です。
手持ちのデッキにブルーオーブがあるので、デイズが流用出来ますが、ただでさえ原型よりもテンポが悪い上、デュアランを持っていない私にとっては、島1枚をバウンスする事のデメリットが、ピッチで撃てるメリットに比べて大きすぎると判断しました。
1マナ多く支払わせるだけなので、中盤以降腐ってしまい、FoWも無いのでコストに充てることも出来ないためです。
島を破壊から守ることも出来ますが、デュアランではなく基本土地の島を守る状況は、《沸騰》やポンザを相手にしない限り中々ありませんし、レガシーでは単体土地破壊の連打は少ないだろうと判断しました。
そこで、序盤にテンポを稼ぎつつライフを攻め、いざというときには自分のクリーチャーを守れる、《蒸気の絡みつき》を採用しました。
オーラや装備品を剥がせるのも地味ですが、青1マナの選択肢を増やせるので高ポイントです。
これにより、テンポアドを取りに行くというテーマも両立できます。

次にクリーチャーと別枠にとっておいた2枚についてですが、以下のようにしました。
まずは、主人公たるDelverさんです。
何も考えずに4枚投入します。
デッキ60枚中、実に28枚がインスタントもしくはソーサリーな上に、ライブラリー操作で通称「裏口入学」を目指すので、早々に変身して頂き、クロックを刻んでもらいます。
しかし、線の細いこのデッキでは、ほぼバニラの3点クロックはかなり不安定にも感じるため、クロックのサポート役として、死儀礼も4枚投入します。
基本的に黒マナが余ったときに、エンドに2点ロスしていただく為ですが、墓地対策も兼ねています(やっと死儀礼にポジティブな理由ができました)。
ここで緑マナが活きてきます。
リアニメイトで釣り上げる対象を地道に除去できるのも、大型クリーチャーの居ないこのデッキにはマッチします。
このために緑が出せるタップインランドをいれたのですが、前述の通りメインの目的から外れてしまうので、ここは議論の分かれ処だと思います。
残るスロットには、軽量呪文を乱打しつつボードアドバンテージを稼ぎ出す、ヤンパイを4枚脳死で投入。
セラピーあるんだし良いじゃん、で自分を納得させました。
また、低価格のグリデルでよく使われるアンコウが好みでなかったため、入って居ません。
黒の5/5なので若干の除去耐性があるものの、どうせ先に出てくるであろう相手のタルモ等にダメージレースで負けるのと、実質バニラが物足りない様に思いました。
その分の足りないパンチ力を補うにあたり、これまた節約を重ねて購入した、《ルーン唱えの長槍》を選択しました。
そう、Delver-Bladeをフィーチャーしました。
装備品はクリーチャーよりも対処方法が(メインデッキでは)限られており、先制攻撃の為に殴り合いに強く、ヤンパイのお陰で後続のクリーチャーも用意しやすい点が魅力でした。

最後にサイドについてです。
《もみ消し》と《火+氷》、デュレス各4枚は、ターゲットにできる対象の多さで即決しました。
残る3枚の枠ですが、これまで私のブログの中で、PWがどうのこうの言っていましたが、結局のところ、持ってないし、使ったこと無いし、使われたことも無いし、買う見込みも無いので情報が足りないため、恐怖心のみが先行しているのが現状です。
特にジェイスは全員怖い。
なので、青のパーマネントを除去できる《紅蓮破》を2枚採用しました。
3枚で無い理由は、かつての相棒の1人、クローシスさんを忍ばせたかったからです。
全体的にP/Tの低いデッキなので、引き当てさえすれば、死儀礼のマナブーストと合わせて、わりとすんなりと出て良い仕事してくれますし、このご時世に使うプレイヤーは珍しいので、ちょっとしたサプライズの提供になります。
また、例えば《紅蓮地獄》で全滅するこのデッキにおいて、唯一の解決策になります。
能力も、相手の手札を見る手段の多いこのデッキでは、一度でも使用できたらお釣りがきますし等と理由をつけていますが、ぶっちゃけまあ、ロマン枠です。

そして最後に大事なことを一つ。
「貧者(?)のグリデル」の?の理由は、デュアランやら、フェッチやら、FoWやら、瞬唱やら、高いカードを軒並み避けても、結局のところ、想像以上に金掛かっとるやないか、という自分へのがっかり感から来たものです。
さらに言えば、ロマンチストの自分にしては、ロマン成分が薄すぎて満足出来ません。
あくまでも勝ちにこだわるとかそういうのは、ガチの人に任せるべきだと学びました。
やっぱりMTGはお金の掛かる趣味ですね。

長くなりましたが以上です。

3/10追記
サイドの《紅蓮破》、《鋼の妨害》や《ハーキルの召還術》等の青の対アーティファクトカードの方が良いですね。
特にU1(2マナ)のハーキルの召還術が良いかもしれません。
あるいは、本文でいらないと断言したデイズでしょうか。
よく考えたらこのデッキ、対戦相手の「X=1、チャリス」のたった1手で崩壊しますから。
自分の1ターン目が土地タップインの可能性が高く、チャリスを先に置かれることが前提になりますし。
レガシーに跋扈する1マナで固めたデッキの宿命でもありますからね。
とは言え、このデッキの場合、1ターン目に島を置ける可能性はさほど高くないので、デイズは難しいかも知れませんが、ハーキルでは置き直されることを考えると、十分考慮に値します。
エンチャントが割れないのはもう諦めるしかありません。
緑を濃くできれば、《帰化》という選択肢もありますが。
あるいは、《グリクシスの魔除け》もしくは《クローシスの魔除け》でパーマネントバウンスして、その隙に何とかする、ですか。
グリクシスの方はバウンスの他に、サイズ限定(-4/-4)クリーチャー除去に、クリーチャーが並んだ後のビートダウン(自軍全体強化)にと攻守共に万能。
クローシスの方はバウンスは同じですが、、黒以外のクリーチャー除去と、アーティファクト破壊と、少し守備的です。
クローシスの方はチャリス対策も兼ねられます。
ただ、どちらの魔除けもUBRの3マナで、このデッキにとっては重すぎる可能性が高いので2、3枚が適当だと思います。
しかし、こうなってくると、本当にアンシーとフェッチ欲しいですね。
1ターン目フェッチ→アンシー→セラピー(デュレス)キャストorデイズ(スタイフル)構えは本当に強い…
そこに加えてFoW構えとか…硬すぎる…
高額カードは高額の理由があるものです。

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